最低賃金の値上げについて【最新の全国ランキングとともに深掘り】

最低賃金の底上げ

以前の記事で日本と世界の最低賃金についてご紹介しました。

日本の最低賃金の平均は930円となっていますが、同じ先進国と比較すると低い水準となっています。

アメリカのロサンゼルスの最低賃金は2,166円となり、お隣の韓国でも1,202円です。

そんな最低賃金ですが、今回、8月23日に決定したのが熊本県の最低賃金の引き上げについてです。

熊本の最低賃金は853円に引き上げ決定

熊本県だけではなく、全国で最低賃金は引き上げられているので合わせて確認していきましょう。

東京都や沖縄は・・・

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目次

熊本県の最低賃金について

熊本県の今までの最低賃金は821円でワースト2位になっていました。
そんな熊本県の最低賃金は8月23日に行われた再審議により853円と決定しています。

特にアルバイト生など、最低賃金の821円で労働していた方には朗報でしょう。

もともとの時給が821円を超え、更に853円以上で労働していた人は、今後の時給が上がるのかどうかは企業次第でしょう。

10月1日より発行する見通しで、賃金アップに前進したかたちとなります。

他県の最低賃金の引き上げについて

熊本

ODAN Kumamoto

熊本県以外でも賃金の底上げは行われています。

2021年度の全国の最低賃金の平均額は930円となっていましたが、2022年度は961円となります。

岸田内閣は2025年までに全国の最低賃金の平均額を1,000円以上を目指すと方針を示しています。

1,000円までは残り39円のため、実現できるでしょう。

引き上げのポイント

  • 47都道府県で30円~33円の引き上げが実施
  • 全国の最低賃金額は930円~961円へ
  • 平均額が31円も上がるのは過去最高額

10月1日から10月中旬までの間に全国の最低賃金額が引き上げられます。

例年にない物価高が過去最高額の賃上げに繋がっています。

青森県

今回、なぜ青森県を取り上げているのかといいますと、4日間ほど青森県に滞在し、青森県内の状況を確認してきたからです。

青森県といえばやはりりんごです。

しかし、そのりんごが被災していました。
全体の生産量の1割ほどが大雨の影響で浸水し収穫に打撃を与えていました。

りんご農家をはじめ、青森は生産大国です。

生産量の全国割合
  • にんにく(約69%)
  • りんご(約57%)
  • 山芋(約34%)
  • ごぼう(約33%)
  • 大根(約9%)
  • 西洋なし(約7%)

りんご以外も生産量が高くなっています。

にんにくの生産量は国内の約7割を青森で補っているとは驚きでした。

りんご

ODAN Apple

青森県の最低賃金

2021年度の青森の最低賃金は822円と熊本より1円高くワースト3位となっていました。
今回の賃上げで最低賃金はいくらになっているのか確認してみましょう。

31円の引き上げで853円にアップしています。

熊本と同額の853円へ

ワースト2位の熊本とワースト3位の青森が同じ水準となっています。

10月からの引き上げで全国のランキングはどう変わっているのか確認していきましょう。

その前に全国トップの東京都の最低賃金についても見ていきます。

東京都

東京都の最低賃金は1,072円。

昨年の1,041円から31円引き上げられています。

東京都の最低賃金が日本のトップになります。

初めに説明したように1,072円では1,202円の韓国には30円及びません。
韓国も賃上げを予定していると思いますが、数年後には追い抜くことを願いましょう。

最低賃金ランキング

TOP5位

  • 1位 東京都(1,072円 +31円)
  • 2位 神奈川県(1,071円 +31円)
  • 3位 大阪府(1,023円 +31円)
  • 4位 埼玉県(987円 +31円)
  • 5位 愛知県(986円 +31円)

堂々の1位は東京都と変動はありません。
神奈川県は1,071円と1円差ですが、いつの日か超える日はあるのでしょうか。

東京都の1,072円でも世界の先進国と比較したら低い水準となっています。

  • イギリス(1,499円)
  • フランス(1,648円)
  • ドイツ(1,620円)

イギリスロンドン

ODAN london

WORST3位

1位 沖縄県(853円 +33円)
   鹿児島県(853円 +32円)
   宮崎県(853円 +32円)
   熊本県(853円 +32円)
   長崎県(853円 +32円)
   佐賀県(853円 +32円)
   高知県(853円 +33円)
   愛媛県(853円 +32円)
   秋田県(853円 +31円)
   青森県(853円 +31円)

2位 大分県(854円 +32円)
   鳥取県(854円 +33円)
   山形県(854円 +32円)
   岩手県(854円 +33円)

3位 徳島県(855円 +31円)

ワースト1位は10県が並び853円となっています。
昨年の熊本県はワースト2位でありましたが、なんとワースト1位に転落しています。

九州は福岡県(900円)と大分県(854円)が一歩リードしています。

やはり九州の福岡は強く、熊本との差は47円です。
前回の記事でもとりあげましたが、福岡県の魅力度は高く、住民投票部門で堂々の2位となっています。

  

 \福岡県の魅力についてはこちらより/

本日のまとめ

最低賃金が上がるのは喜ばしいことではありますが、まだまだ世界の水準には及んでいないのが現実です。

先進国の中で競い合うのは当然です。

今後の日本の立ち位置も気になるところではありますが、新興国の最低賃金はいくらくらいなのでしょうか。

新興国のGDPは低く、日本に及んでいない状況が続いていますが、インドやインドネシアはいずれ日本やアメリカを越えると予測されています。
それほど人口の増加はGDPの向上にはかかせません。

先進国の日本が新興国に追い抜かれるのは時間の問題でしょう。

最低賃金の底上げ

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