〖5兆円の巨大プロジェクト〗Rapidusが北海道の千歳市に決定!

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    日本を代表する8社が出資をして、半導体の量産化を目指します。TSMC第二工場の建設が熊本に決まったばかりですが、ラピダスも北海道の千歳市に工場建設を表明しました。

    2023年9月に着工し再来年の4月に試作ラインを稼働予定です。2027年に量産化を始め工場関係者は6,000人を上回る予定です。

    新千歳空港のアクセスが良く、半導体に欠かせない水資源が揃っています。TSMCと差別化して最先端の半導体が量産化できるかどうかが焦点となるでしょう。

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    目次

    ラピダスが目指すもの

    最先端の半導体を量産し国産化(北海道ブランド)を目指します。

    台湾に本社を置くTSMCは熊本の新工場(第二)で最先端の5~10nmプロセスの製造を予定しています。しかし、今回ラピダスが目指している半導体は更に細い2nmの量産化です。

    オールジャパンで挑み日本政府の出資のもと、2020年代後半の開発を目指します。経済産業省はこれまでに3,300億円の支援を決定しています。
    更にアメリカ大手の「IBM」と共同で研究開発を進める動きが活発化しており、量産化に向けて加速中です。

    ラピダスが次世代半導体の工場を建設する北海道千歳市を中心とした「北海道バレー構想」を発表しています。雄大な構想に、地元の政財界では大きな期待が広がります。熊本TSMC工場建設も同じ課題が残りますが、人材確保と研究者の教育に力を入れる必要があります。

    ラピダス工場

    新工場のイメージ図。半導体工場が持つ無機質なイメージを払拭し緑を基調とした設計です。北海道の再生可能エネルギーの導入とCO2削減効果のあるコンクリートを導入するなど、徹底したグリーン化を目指します。

    エンジニアには地元を中心に1000人規模の採用を計画。アメリカのIBMに技術習得のために200人ほどを送り込む考えです。

    ラピダス工場周辺の土地は既に空きがなくなっており、争奪戦が始まっています。人材と土地の両方が不足しており、熊本TSMCと同じ状況です。

    チームジャパン

    ラピダスに出資している企業は経済産業省の3300億円のみではありません。大手企業8社も計73億円を出資しています。三菱UFJ銀行は3億円。他の7社が10億円。

    8社ともに各分野で世界1位であったり過去1位だったりと日本の底力を存分に放出。台湾や米国などから日本のエンジニアを呼び戻して回路幅2ナノメートルの製品開発を目指します。

    韓国に奪われた半導体帝国の地位を取り戻すことはできるのか。1992年世界10大半導体企業のうち6社を占めた日本はサムスン電子に敵いません。今後のチームジャパンに期待しましょう。

    オールジャパンの他にも東京大学や東京工業大学も参入し開発を進めていきます。

    設備投資に3兆円が必要ですが、政府からの補助金は3300億円に留まっています。国内からの出資額は3373億円と3兆円には程遠い状況です。半導体製造にスポンサーを募り、ラピダスに半導体の製造を注文するユーザーの獲得がカギとなります。

    TSMCとの比較

    社名Rapidus
    (千歳工場)
    TSMC
    (熊本第二工場)
    製造内容2nm開発5~10nm開発
    必要スキル半導体関連で
    3年以上の経験
    TOEIC600以上
    学歴や経験
    適性検査や
    面接で選考
    年収350~1,200万円
    製造開始時期2025年2024年後半

    TSMCとは違い、Rapidusの採用基準は非常に高いため、年収も数千万円になると予測されます。日本の開発者は海外に異動しているので、まずは優秀な人材の確保が急務です。海外大手企業の年収を上回らないと開発者は国内に戻らないでしょう。

    ラピダスの経済効果

    北海道千歳市の経済効果は大変大きく、具体的には以下のような経済的影響が見込まれています。

    雇用の創出
    多数の新たな企業が生まれることが期待されています。直接雇用のみならず、間接的な雇用も生まれることで、地域経済の活性化が見込まれます。

    TSMC熊本工場建設により、進出予定の台湾企業はTSMC以外に10社を予定しています。ラピダスも関連企業が国内だけに関わらず進出企業は増えるでしょう。

    産業連携の促進
    ラピダスは多数の部品メーカー、製造装置メーカーと取引を行う予定です。そのため、北海道企業との産業連携が進むことが期待されており、地域産業の発展にも寄与するとされています。

    ラピダス以外の半導体企業も供給に追いつくため新工場を設立して増産を表明しますが、人材確保に苦戦。むしろ給与面でラピダスに追い抜かれる可能性もあります。

    税収の増加
    北海道内の企業が増加し、地方税や国税の収入が増加することが期待されます。

    企業増加とともにその家族の移住も期待できます。自ずとインフラ整備が必要で、増収が期待できるでしょう。

    地域経済の活性化
    地域内での需要が増加し、地域経済の活性化が期待されます。

    地域経済は活性しますが、環境面、交通面に配慮が必要。TSMC熊本工場周辺では急ピッチで道路の拡充が行われています。

    ラピダスまとめ

    千歳市は札幌市の南約40キロメートルに位置。市の面積は約1,010平方キロメートルで、人口は約9万人です。千歳市には、新千歳空港があり、国内外の観光客やビジネス客が多く利用しています。

    また、市内には道内最大級のアウトレットモールや、スキー場、ゴルフ場などのレジャー施設もあり、観光地としても人気です。観光地としても人気のある千歳市ですが、ラピダスの参入により更に活性化することは間違いないでしょう。ただし、ラピダスの参入で千歳市を活性化させることが目的ではありません。

    最先端の半導体を量産化し過去の半導体シェアを復活させたいところです。

    日本の半導体メーカーは、世界的に見てもトップクラスの技術力を持ち、高度な製品を生産しています。最近では中国や韓国などのアジア圏の半導体メーカーが急速に成長しており、世界半導体市場のシェアは減少傾向にあります。

    現在、日本の半導体メーカーの世界市場シェアは、主要な製品分野で以下の通りです。
    メモリー(DRAM、NANDフラッシュメモリ):約12%
    ロジックIC(マイクロプロセッサ、ASICなど):約6%
    半導体製造装置:約30%

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